夫は私を愛していない。
ただ惰性と諦めで続いているような結婚生活。
子供は社会人になり、家を出ていき一人暮らしを初め、家には私と夫の2人が残されました。
夫は地位の高い職業に就いており、仕事で忙しく家にいません。
ですが知っています。
私は彼が浮気をしているということを。女って嫌な生き物ですよね。
同族嫌悪なのかしら。夫のスーツに付いている甘い香水。
これは私のものよ、というようなことを妻である私に知らせていると思いました。犬のマーキングみたいで低俗です。
私は夫の収入のおかげで結婚してから一度も働きに出たことがありません。友達も少なく、孤独でした。
夫に相手にされない寂しさもあり、彼の浮気が許せない腹いせに、浮気をし返すことにしました。
そのために不倫SNSに登録しました。
きっと本当に不倫をすることになっても夫は気が付かないでしょう。なぜなら、私に興味がないのですから。
そして、さっそくそのサイトで知り合った男性と会う約束をしました。この男性も家庭があり妻がいる身だそうです。
おなじ身の上同士、なぜこの人が不倫をしたくなったのかはわかりませんが。
いっそのこと重婚を法律で認めてしまえば、冷めた夫婦も不倫も存在しないのです。不倫SNSもいらないのです。
バカみたいだわ。
そんな擦れた心を持ちながら待ち合わせ場所に向かいました。
その男性(Kさん)は45歳。私より3つ年上です。
とても感じの良い優しそうな人でした。そして、何よりも私のことを女として扱ってくれました。
久しぶりの感覚でした。
女として見られ接してもらうことがこんなにも嬉しいだなんて、今までなんて淋しい夫婦生活を送っていたのだろうか。後悔の念すら持ちました。
Kさんとのセックスはとても献身的で丁寧に全身を愛撫し、前戯に時間をかけゆっくりとしたスローセックスでした。
何年ぶりかにイク感覚を味わいました。
1度覚えてしまったこの快楽を手放すことなんてできません。
Kさんに夢中になりそうで、怖いです。